メルカリヤフオクで宝石・ジュエリーを高く売りたい?そんなあなたに読んでほしい、ベテラン鑑定士からのアドバイス

最近、当店にジュエリーを売りに持ってこられる若いお客様の中に、

メルカリ(またはヤフオク)で売ろうとしたけど、手間ばかりかかって全然売れないので持ってきました

といった理由の方がたまにいらっしゃいます。

当店としては、これまで何度か記事にしてきましたが、宝石、ジュエリーを適正な価格で売却するというのは本当に難しく、とてもメルカリやヤフオクのような個人間の市場で捌けるものでは無いと考えています。

それでも実際、冒頭で述べたように、メルカリヤフオクで売ろうと試みるお客様がいらっしゃるので、何故だろうと考え、おおよそ次のような理由からではないかと推測しました。

  • メルカリやヤフオクで、買取店で出される査定金額より高い値段で売りたいと思っているから
  • メルカリやヤフオクの方が、買取店に売りに行くより手間がかからないと思っているから

もし、このような理由で、買取店では無くメルカリヤフオクで売ろうと考えているのなら、それはとてももったいない事です。何故なら実際は全く逆で、メルカリやヤフオクよりも買取店で売る方が金額も高く、手間もかからず売れる場合がほとんどだからです

そこで今回は、当店なりに改めてメルカリヤフオクについて調べ上げ、メルカリヤフオクで宝石、ジュエリーを売ろうと考えている方に向けたお話をさせていただきます。最後までお読みいただければ、きっとあなたにとって良い判断材料になると思いますので、どうぞお付き合いください。

不要な物が手軽に売れる時代に

スマートフォンの普及のおかげで、昨今ではフリマアプリやネットオークションを利用して、不要な品物を売ってお金に換えることが大変簡単な時代になりました。

メルカリラクマ(旧フリル)などのフリマアプリや、ヤフオクなどのネットオークションを利用して品物を売却した経験がある方も多くいらっしゃると思います。

自分にとって要らない物が、自宅にいながら手軽に処分できてお金も手に入る。そこがフリマアプリやネットオークションの最も魅力的な部分だと思います。

それでは、宝石やジュエリーなどの貴金属製品も同様に、アプリを使って売却した事がある方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?——恐らくあまり多くないでしょう。何故なら、宝石やジュエリーなどの貴金属製品を、フリマアプリやネットオークションで売却することはとても難しく、売却できたとしても適正な価格で売れることがほとんどあり得ないからです。

宝石、ジュエリーを高く売る難しさとは

理由1. 需要が少ない

中古品に限らず、物の価値は需要と供給によって決まります。そこで、高く売れる可能性を最大限上げるためには需要の多い場所で商品を売る必要があります。

そのため、大前提として、利用者が多いアプリを使って売ることが大事です。今だと、フリマアプリならメルカリ、ネットオークションならヤフオクでしょう。しかし、フリマアプリやネットオークションの中では最も利用者数の多いメルカリヤフオクですが、関連する市場調査の結果を読む限りでは、それほど大きな市場とは言えないようです。

2018年4月に経済産業省が公表した2017年度のEC市場調査によると、企業を通さず消費者同士で取引をおこなうCtoC(消費者→消費者)のネットオークションは推定市場規模が3,569億円、また、フリマアプリの推定市場規模は4,835億円だそうです。対して、楽天市場Amazonなど、インターネットで買い物をすると聞いて一般的に想起されるBtoC(企業→消費者)のEC市場規模は16兆5,054億円(内、物販は8兆6,008億円)と、まだまだ大きな差があります。

また、2018年5月にニールセンデジタル株式会社が発表した調査によると、2018年4月のフリマアプリ/ネットオークションの利用者数は、PCとスマートフォン合わせて3,432万人で、これは楽天市場やAmazonなどのオンラインショッピングサービス利用者の半数ということです。(図表1)

図表1

そして、これらは市場全体を表した数字ですので、当然、利用者の需要は百人百様で、この中で宝石・ジュエリーを欲している人はごく僅かでしょう。それは、メルカリヤフオク内でのカテゴリーの分け方からも読み取れます。

メルカリヤフオクでジュエリーを売ろうと思うと、「アクセサリー」のカテゴリーに入れるしかありません。これらのサービスには「ジュエリー」というカテゴリーが存在しないからです。

ここで、「アクセサリー」と「ジュエリー」の違いについて簡単に説明すると、「ジュエリー」はプラチナ宝石など稀少な素材を使用して作られた高単価な装飾品で、「アクセサリー」はそれほど稀少ではない素材を使用して作られた低単価な装飾品と言えます(意味の違いについてはBaroqueBrightさんのこちらのページで丁寧にまとめられていました)。

つまり、「アクセサリー」と「ジュエリー」は意味が異なるので、分けようと思えばきちんと分ける事ができます。その上で、メルカリヤフオクの両サービスが「ジュエリー」カテゴリーを用意していない事からも、両サービス内において「ジュエリー」の需要は多くないことが想像できます。対して、楽天市場Amazonには、カテゴリーの中に「ジュエリー」が存在しており、「ジュエリー」を探している人が一定数存在する事が分かります。

理由2. 購入価格が高い

一見すると、購入価格が高いからこそ高く売れるのでは、と考えてしまいますが、購入価格が高かったからこそ、その価格に囚われて、メルカリヤフオク内での適切な価格を付けることが出来なくなってしまうのです。

これだけ高い価格で買ったのだから、必ず高く売れるはずだ

という考えから、元々少ない需要を自らさらに狭めてしまうのです。以前、こちらの記事で詳しく説明しましたが、中古市場での価格は、最終的にはその市場での需要と供給のバランスで決まります。購入価格は一つの参考値でしかなく、どれだけ高い値段で買った商品も、その市場に欲しい人が一人もいなければ価格はゼロなのです。

理由3. 適正な価格が付けられない

そもそも、宝石、ジュエリーに適正な価格を付けるのは至難のわざです。

最も的確に高い価格で売るためには、宝石の価値素材の価値デザインの価値ブランドの価値…など、それぞれの要素を正確に査定し、それぞれどの市場で売れば最も高い価格で売れるか判断して、それぞれの市場で売却する必要があります。つまりそれは、宝石、ジュエリーに関する知識が豊富で、宝石、ジュエリーに関する市場を知り尽くしたプロフェッショナルでなければ到底不可能なことなのです。

ちなみにディアスワタナベの鑑定士は、宝飾業界歴28年の代表取締役をはじめ、全員がそのプロフェッショナルであると自負しておりますので、どこよりも適正な高額査定が可能です

たまに、フリマアプリやネットオークションで販売する価格の参考にするためだけに査定に持ってこられるようなお客様がいらっしゃいます。それは全然構わないのですが、先ほど述べた通り、当店の査定額は、それぞれの要素に於いて、最も高い価値が付く市場を知っているからこそ出せる価格ですので、その価格以上でメルカリヤフオクなどの非常に限られた市場に出品しても、まず売れる事は無いでしょう。

それが絶対に不可能であるとは言いません。たまたまあなたが売ろうと思ったその時期に、たまたまあなたが出したその商品を、たまたま長年探し続けていた人が、たまたまアプリを利用して、たまたまその商品を見つけたとすれば、当店の出す価格以上で売れる事もあり得るかもしれません。それぐらい適正な価格で売るというのは難しい事であり、それだけ当店は当店の出す査定額に自信を持っています

オンライン取引の怖さ

ここまでは宝石、ジュエリーならではの売却の難しさについてご説明しましたが、他にもインターネット取引ならではの怖さというものが存在します。

一例を挙げると、クレジットカードの不正利用で購入されるという詐欺があります。現在の仕組みでは、たとえ商品を発送した後や、売上金が振り込まれた後でも、カードの持ち主から不正利用されたと連絡が入れば、全ての被害を出品者が被ることになります。売上金は返金させられ(チャージバック)、商品はすでに不正利用者の手に渡っているため戻って来ません。

このような被害は、インターネット上で、実店舗を介さない消費者同士の取引だからこそ起こり得る、手軽さとトレードオフの関係にある問題と言えます。

お金と時間について

もう1点お話ししておきたいのが、少しでも高く売ることに一生懸命になる余り、あなたの貴重な時間が失われているという事です。

少しでも高く売るためなら、多少時間をかけても気にしないという方が多いと思いますが、時間をかければ高く売れるわけでは無いので、それはとても重大な問題です。

基本的に製品は時間とともに価値が下がっていくものです。ジュエリーの場合も例えば、時間と共にデザイン的な価値は下がりやすいです。しかしジュエリーの場合、貴金属などの素材が、時間と関係なく変動する相場価格を持つため、資産的な意味合いもあると思われるかもしれませんが、貴金属の相場価格の変動は、キログラム単位の取引で初めて意味を持つものです。1点数グラムが基本のジュエリーでは、多少の相場変動で大きな影響を受ける事はありません

そのためやはり、時間や手間をかければ高く売れるわけでは無く、そして何より、時間と手間をかけて多少高く売れたとしても、それが最良の方法と言えない場合も多いです

例えば、当店にジュエリーを査定に持って来ていただいて、30,000円の査定額が出たとします。そしてそのために、あなたのご自宅から当店まで25分かかるとして、往復で50分、さらに査定を待つ10分を足して1時間失ったとしましょう。

つまりこの時あなたは、時間だけに注目すれば、1時間の代わりに30,000円を得る権利を手にしています。しかしここで、査定金額に満足が出来ず、品物を持ち帰り、メルカリヤフオクで少し高めの35,000円で売ることにしたとします。メルカリなどは、スマホにアプリを入れて、出品ボタンを押して商品写真を撮り、必要事項を入力していけばすぐに出品できます。

出品するだけなら本当にお手軽なのですが、そうして売ろうと思っても、これまで述べた通り、当店の査定額以上で売れる事は滅多にありません。あなたは売るために画像を変えてみたり、説明文を変えてみたり時間をかけて試すでしょう。例えばメルカリなどは、商品の一覧画面では新しく出品された商品が優先されるようなので、あなたは頻繁に再出品する必要があるかもしれません

そのほか、購入希望者とのやり取りも必要です。石の大きさや、指輪のサイズチェーンの長さ刻印の有無鑑定書の内容付属品について…など、本当に購入しようと思う人ほど細かな点まで質問するものなので、あなたは真摯に対応する必要があります

そうして販売出来たとして、梱包や発送作業を行い、さらにはクレーム返品返金といった連絡が入るかもしれません。あなたはそれに、どう応えるにせよ、何かしら対応しなければなりません

そして例えば1年後、奇跡的に売れたとしましょう。しかしここであなたは、35,000円で売れたので35,000円得られるわけでは無く、ここからメルカリヤフオクにとっての利益である手数料が引かれますメルカリの場合、売上金額の10%(2018年8月現在)なので、この例で言えば

35,000円 × 10% = 3,500円

が引かれ、あなたに実際入るお金は31,500円となります。さらに出品の際、送料もあなたが負担する設定にしている場合は、あなたの手に入るお金はさらに目減りすることになります。

とにかく、あなたは1年待ったおかげで当店の査定金額よりも1,500円高く売ることに成功したわけですが、再度時間だけに注目してみて、あなたにとって、失った1年と1,500円は釣り合うでしょうか?

もちろん24時間365日そのことばかりしているわけではないので、かなり大雑把な問い方ですが、あなたが1年の間、必要無い物を持ち続け、それを売却するために少なからず時間を失った事は事実です。

そして、当店としては、あなたがもしメルカリやヤフオクで宝石、ジュエリーを売ろうと考えても、その結果得られる金額と失う時間が割に合う事はまず無いと思っています

さらに、大体の場合に於いて現実はこの例より残念な結果となります。何度も繰り返し述べていますが、当店の査定額以上で売れる事はほぼありません

お金は失っても取り戻す事が出来ますが、時間は失うと、決して取り戻せません。
お金があればいろんな事が出来ますが、時間もまた、何をするにも必ず必要です。

どうか、「少しでも高く」と思うその時に、その「少しの金額」は、あなたにとってどれだけの時間を失うに値するかを考えてみてください。

ディアスワタナベは、宝石店として営業を続ける事はもちろんですが、そのためにもまず、お客様にご満足いただいて、確かな信頼関係を築く事が、店舗を構える企業として何より大切な事だと考えています。

そして、先ほどの例で言えば、最初に査定させていただいた時点で、1時間の代わりに30,000円を得ていただく事が、お客様にとっても最も幸せな選択であると強く信じています。当店はそれだけ、自分たちの査定に強く自信を持っているからです

しかし、お客様の目線から考えると、初めて訪れた店が出す金額が、適正かつ最も高額であるとは確信出来ないという思いも分かります。それはひとえに、当店がお客様からの信頼を得られていない事が原因です。

そこでディアスワタナベでは、買取に関する記事や、ディアスワタナベ買取専門サイトなどで、サービス内容(買取の流れ申し込み方法買取実績など)やキャンペーン情報など、買取サービスに関するあらゆる情報を適時発信しております。どこで売れば良いかお悩みの方は、是非それらをご覧いただき、当店を判断するための材料としていただければ幸いです。

査定は無料ですので、是非一度、ディアスワタナベの買取サービスをお試しください。その際、宝石、ジュエリーに関するご質問がございましたらお気軽にお聞きください。また、当店は新品のジュエリーショップですので、ご要望があれば買取以外にも、リフォームや修理といった対応も可能です。お話をさせていただく中で、お客様にとって一番良い選択は何かご提案させていただきます。そして、お客様の不安を取り除くため、宝飾のプロフェッショナルとして、あらゆるお悩みに最大限尽力させていただきます

最後までご覧いただきありがとうございました。