金相場が20%下落!今は売るべき?それとも待つべき?過去の暴落から考える売却タイミング
2026年3月、田中貴金属の税込小売価格は1gあたり29,969円という史上最高値を記録しました。
しかし、その後相場は下落傾向に入り、2026年7月には23,098円まで値を下げています。
ピーク時から20%以上の下落となり、「もう少し待てば戻るかもしれない」「今は売り時では無いのでは」と様子を見ている方も多いのではないでしょうか。
ですが、金相場の歴史を振り返ると、「今まで上がり続けたのだから必ずすぐ戻る」とは限りません。
20%下落しても、歴史的にはまだ高値圏
「20%も下がった」と聞くと、かなり安くなったように感じるかもしれません。
しかし、長期的な価格推移を見ると見え方は変わります。
2020年頃までの国内金価格は4,000~5,000円台で推移していました。その後、世界的な情勢やインフレ、円安などを背景に価格は上昇を続け、2023年には1万円を突破。そして2024年から2025年にかけて急激な上昇を見せ、2026年3月には3万円に迫る水準まで到達しました。

つまり、20%以上下落した現在でも、数年前と比べれば依然として非常に高い価格帯にあることは間違いありません。「最高値ではない」というだけで、「安い相場」になったわけではないのです。
金相場が下がった理由とは?
7月現在、金価格が20%以上下落していることについて、
「世界情勢が不安定なのに、なぜ金価格は下がったの?」と思われる方も多いでしょう。
金は一般的に「安全資産」と呼ばれ、景気悪化への懸念や紛争などの地政学リスクが高まると、株式などのリスク資産を避け、金へ資金が集まりやすくなる傾向にあります。
そのため、「世界が不安定になると金価格は上がる」と言われることも少なくありません。
しかし、実際の相場はそれほど単純ではありません。
例えば今回も、中東情勢の緊張が高まる場面があったにもかかわらず、金価格は下落しました。
これは、金相場が地政学リスクだけで決まるものではなく、利益確定の売りや投資家心理、市場全体の資金の流れなど、さまざまな要因が重なって動くためです。
特に今回は、2023年頃から続いた急激な価格上昇によって、利益を確定する売りが連鎖していることも、下落の大きな要因と考えられています。
このように、金価格は「安全資産だから上がる」「世界情勢が落ち着いたから下がる」といった単純なものではなく、多くの要因が複雑に絡み合って変動します。
だからこそ、今後の相場を正確に予測することは非常に難しいと言われています。
「そのうち戻る」がリスクになる可能性
「せっかくここまで上がったのだから、また最高値を更新するまで待ちたい。」
そう考える方も少なくありません。
確かに、数十年という長いスパンで見れば、世界的な金需要や供給量の限界などから、金価格は今後も上昇していくという見方があります。
しかし、それは長期的な話です。
実際、1980年に金価格が当時の史上最高値を付けた後は、下落基調が約20年間続きました。価格はピーク時から85%以上下落し、再び当時の高値を更新するまでには約40年もの年月がかかっています。

つまり、「いつかは戻るかもしれない」という考え方自体は間違いとは言えませんが、それが数か月後なのか、数十年後なのかは誰にも分からないということです。
さらに気を付けたいのが「為替」の影響
現在の国内金価格が高い理由の一つに、円安があります。
日本の金価格は、国際的な金価格(米ドル建て)を円換算して決まります。そのため、仮に世界の金価格があまり変わらなくても、円高が進めば国内金価格は大きく下落する可能性があります。
つまり、金価格そのものだけでなく、為替相場も国内金価格に大きく影響することになります。
「金価格はまだ高いから大丈夫」と考えていても、円高が進めば思った以上に価格が下がるケースも十分考えられます。
高値更新まで持ち続けるには覚悟が必要
もちろん、「20年下がり続けても、その先50年後に最高値に戻るなら構わない」ぐらいの覚悟を持たれているのであれば、慌てて売る必要はありません。
一方で、
「近年の急上昇を見て、できるだけ高く売りたい。」
「今が高いから売ろうか迷っている。」
とタイミングを見計らっていた方の場合は、話が変わります。
相場は誰にも予測できません。
この先再び最高値を更新する可能性もありますし、逆に下落が長期間続く可能性もあります。
先述の通り、過去には20年以上下落が続いた事例もあり、極端な話をすれば、これから何年もかけて、再び4,000~5,000円台まで下落するシナリオも「絶対にない」とは言い切れません。
様子見を続けるうちに、「もっと高く売れたはずだった」というタイミングを逃してしまう可能性も十分あります。
「今が売り時かどうか」は、各々の状況に合わせて考える
現在の金価格は、最高値から見れば20%以上下落しています。
しかし、数年前までの価格水準や長期的な推移を考えると、依然として歴史的な高値圏にあります。
最高値だけを基準に考えるのではなく、下落局面で持ち続けるリスクも併せて、個々人の状況に応じて考えることも大切です。
相場的には、少しでも高値で売却したいと考えているのであれば、今ならまだ十分に良いタイミングだと言えるのではないでしょうか。
ジュエリーショップのディアスワタナベでは、ジュエリー製品は金価格だけでなく、宝石・デザインといった普通の買取店では価値の付かない点にもしっかり正確な価値を付けることができます。
ジュエリー・貴金属製品に関するどんなお悩みでも、まずはお気軽にご相談ください。
